海の物語
海に関するお気に入りのお話を紹介するコーナーです。
映画、ドラマ、小説なんでもありだよ。
みんなもお気に入りの作品があったら、是非投稿して下さい。


映画: 「カリフォルニア・ドリーミング」   NEW!!02.10.06.  監督:ジョン・ハンコック
           出演:デニス・クリストファー、グリニス・オコーナー 1979米
〜投稿:西村圭輔さんより〜

<あらすじ>
(子供の頃に見ましたのでちょっと曖昧ですが)
シカゴからにやってきたひ弱な都会青年が「夢のカリフォルニア(広海風)」へやってきて、西海岸のきらめく海とサーファー、 女の子と元オリンピックバレーボール選手(だったと思うが、サーファーか?) という"オヤジ"(まさしくマサジィ)に影響を受け、ひと夏の体験を通して成長してゆく、という青春映画でした。
ママス&パパスのテーマソング『夢のカリフォルニア』はあまりにも有名。
映画の中でこの曲をカバーしていたのは「アメリカ」というグループでした。

この"オヤジ"はやはり年甲斐もなく無理をして死んでしまうのですが、マサジィが年をごまかしてるエピソードはこの作品に影響を受けたものと思います。
BBを見たときの私の印象は、この「カリフォルニア・ドリーミング」の日本版だなと思うほど、全体的なコンセプトはこの映画の影響が色濃いと思います。
もっともBBは、海モノのロードムービーの全てを凌駕したと私は思ってます。
ご覧になっておられないBBファンの方には、ぜひ見て頂きたい作品です。

映画: 「BIG WEDNESDAY」  NEW!!02.06.24.  監督・脚本:ジョン・ミリアス
                      出演:ジャン・マイケル・ヴィンセント 1978米

<あらすじ>
1962年夏。カリフォルニアの海岸で、マット、ジャック、リロイの三人はサーフィンに夢中になっていた。女の子を誘ってビーチに繰り出したり、ジャックの家でパーティーを開いたり毎日が輝いていた。マットは既に有名なサーファーだった。
サーフボード職人のベアにとって彼は自慢だったが、彼らは伝説の大波を超える必要があると言い続けていた。
ビーチの近くにあるスター・バーガー・カフェで知り合ったサリーとジャックは恋に落ちる。
三人はいい波を求めて、マットの恋人ペギーとサリーを誘ってメキシコへ繰り出す。
そこでペギーはマットの子供を身ごもったことを告げる。三年後、三人は徴兵検査に呼び出される。
マットとリロイはうまく徴兵を逃れるが、ジャックはベトナムへ向かうこととなった。
更に三年後、ベトナムへ出兵した仲間の一人ワクサーの葬儀が行われた後、ビーチにジャックが帰ってきた。しかし既にサリーは人妻になっていた。
リロイはいい波を求めて北へ旅立つ。マットはペギーと娘と暮らしていたが、サーフィンの世界では彼は既に過去の人となっていた。
1974年、離婚し落ちぶれたベアとマットは再び顔を合わせる。
ずっと待ちこがれていた大波ビッグウェンズデーが遂にやってきたのだ。
高波で他のサーファー達が失敗する中、久しぶりに再会した三人はビーチに降り立つのだった…。


BBの原点としての大本命の映画の登場です。
60年代の音楽とファッション、まばゆいの夏の日差しと風、そして海の香りと波の感触、それらが心地よくも、ほろ苦い青春映画。
最大の見所はやはり最後の最後にやってくるビッグウェンズデーに挑むサーフィンシーン。
60年代や70年代の時代を街の様子や人々の暮らしが感じさせても、このサーフィンのシーンは永遠に色あせることはないだろう。
やさしいギターの音色が耳に心地よく残る。

小説: 「遠い海からきたCoo」  NEW!!02.02.14.  景山民夫 作
〜投稿:ジュンさんより〜

<あらすじ>
小畑洋介、12歳。海洋生物学者の父・徹郎とフィジー諸島のパゴパゴ島に移り住んで三年になる。
洋介はある朝、通学途中、珊瑚礁の潮溜まりにひとつの生命を発見した。
”奇跡”との出会いだった。それは6000万年以上も昔に死に絶えたはずのプレシオザウルスの生まれたばかりの姿だったのである。 しなやかな肢体と愛らしい黒い目を持ったその奇跡の生命は、洋介を見つめ「Coo」と歓喜の産声をあげた。
こうして少年と幼い恐竜クーとのきらめく至福の日々がはじまった。だが平和は長くは続かなかった。

僕が大好きな海を舞台にした本は景山民夫の「遠い海からきたCoo」です。たしかアニメもあったと思いますが、文庫本が特に好きです。 だいぶ昔の本ですが今でも大好きな本のひとつです。読んだのは確か小学生の頃だったと思うのですが今でも強烈な印象として残っています。
晴れわたった広い空!心地よい暑さ!青い海!白い砂!
常夏の楽園というものを文章から感じ、今思えば広海と海都がダイヤモンドヘッドを離れた後に出逢ったあの島の付近にあるような小島を連想させます。 ひょっとしたら僕はこの本を読んで海が好きになり、ビーチボーイズを見て海を愛すようになったのかも(笑) 今でもひょっとしたらこの広い海のどこかにCooのような不思議な生物が存在しているのでは?!と、ドキドキさせてくれる一冊です。

ファンタジー: 「海のたまご」  NEW!!02.02.02.  ルーシー・M・ボストン作 大日本図書 刊
〜投稿:Too-tickiさんより〜

<あらすじ>
コーンウォールの海辺に両親と遊びに来ていた幼い兄弟、トビーとジョーは、エビと りの男からたまご型をした石を見せてもらい、それを「海のたまご」と信じて買い取 る。二人の「プール」と呼んでいる秘密の磯だまりにたまごを隠しておくが、たまご はなくなってしまう。トビーは、何かのしっぽが水音をたてたようすを見た気がした のだが・・・。
家族とボートに乗り、秘密のプールのそばにアザラシの群がいるのを双眼鏡で見てい るうちに、その群の中に小さな男の子の姿をみつけた二人は、両親に、人魚を信じる か、と尋ね、トリトンと呼ばれる男の人魚のことを教わる。確かめるためプールに向 かった二人は、そこにトリトンを発見した。三人は海の中で時間を忘れて遊び、こう して海の化身のようなトリトンとの友情がはじまるが、二人はこの不思議ですばらし い体験を大人たちには知られたくなかった。両親には子供たちがすっかり大人びて、 どこかちがって見える。
嵐がやってくる中、トリトンのラッパの音が遠ざかっていく。大人たちには音の正体 がわからないが、地元の男は、あれが聞こえてきたら夏は終わりだ、と言う。二人は、 トリトンが仲間を見つけて南の海へ行ったのだと納得し、別れを受け入れる。そして 休みは終わり、二人は海を後にした・・。

イギリスのファンタジーの名手L・M・ボストンの作。少年たちとトリトンの交流の 物語ですが、海の不思議さ、美しさ、また危険など、海の持つさまざまな表情が繊細 に、また魅力的に描写されています。

映画: 「うみ・そら・さんごのいいつたえ」 NEW!!01.07.10.  監督:椎名誠 主演:本名陽子 1991年
〜投稿:ハルさんより〜

<あらすじ>
とある夏の日、母悦子(余 貴美子)に連れられ、 母の故郷、石垣島へとやってきたかおり(本名 陽子)。 人との係わり合いをあまり もたず、心を閉ざし気味のかおりだったが、島の子供たちと出会い、遊び、また島の 自然に触れていくうち次第に心を開いていく。

石垣島の美しい風景がふんだんに盛り込まれている作品。 自然の描写は素晴らしいが、物語というよりも ドキュメンタリータッチで描かれているように思える。どちらかというとストーリー 性はあまりない。 みた感想は人それぞれ分かれる作品だろう。 でも、島の自然や人々の日常生活ぶりや祭り事など 島のありのままの姿をみせてくれるので、その辺は割と楽しめる作品だと思う。
監督の椎名誠は自然保護運動家としても有名であり、そんな彼らしくリゾート開発反 対のシーンがサラリと描かれているのも注目。
出演者も主人公陽子役を演じた本名はジブリ作品でもおなじみの「おもひでぽろぽ ろ」や「耳をすませば」で主人公の声をつとめた子役。脇役陣も今をときめく「ちゅ らさん」の出演者、平良とみ、平良進、余貴美子が固めていて10年前の彼 彼女たち の姿も見られて新鮮。
元YMOの高橋幸宏の音楽も、数々のシーンとマッチしていてとても良い。

<Takeより>
主演の本名陽子さんは、『おもひでぽろぽろ』の小学生の頃のタエ子をやっていたんですね!『おもひでぽろぽろ』を最近見たばかりだったので、びっくり!(両作品ともに、公開は今から10年前の1991年なのですね。) Takeの好きなおばあをはじめ、『ちゅらさん』キャストも出ているし、ますますこの作品が見たくなりました。 ちなみに、Takeは最近『ナビィの恋』を見ました。おばあファンにはこちらもオススメです!いずれこのコーナでも紹介しますね。

アニメ: 「海がきこえる」 NEW!!01.06.27.  氷室冴子原作/望月智充監督 1993年

<あらすじ>
東京の大学へ進学した杜崎拓は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子に見えた。だが、里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高校の同窓会の通知を受け取った拓は、その日付にあわせて帰省することにした。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていた−−。  −−高校2年の夏、拓の前に親の離婚問題で東京から高知に転校してきた里伽子が現れる。里伽子は勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が魅かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは、、、。 (リリースシートより)

アニメ「海がきこえる」は、月刊「アニメージュ」(徳間書店刊)90年2月号〜92年1月号まで氷室冴子/原作、近藤勝也/画で連載されたのを、「もののけ姫」のスタジオジブリで望月智充/監督、近藤勝也/作画監督によりアニメ化され93年5月ゴールデンウイークに日本テレビ系で放映されました。  のちに、連載版を大幅加筆・訂正を加えて「海がきこえる」93年3月と、続編ともいえる「海がきこえるU アイがあるから」95年5月に徳間書店より単行本されました。99年6月に単行本より加筆・訂正して2冊とも文庫本化されています。  95年12月25日、クリスマススペシャルドラマとして「海がきこえる アイがあるから」としてテレビ朝日系で実写版としても放映されました。ちなみに、そのときの主人公里伽子を演じたのは、祐子こと、佐藤仁美さんです。

高知を舞台にした、さわやかな青春ドラマです。見終わった後の心地よい爽快感は、自分もあの頃の気持ちに、少しだけ戻った気になるからでしょうか。

映画: 「ザ・ビーチ」 NEW!!01.02.14.  ダニー・ボイル監督 2000 米
                                〜投稿:harukiさんより〜

<あらすじ>
デジタル環境に疑問を抱いたリチャード(レナード・ディカプリオ)は、 人との直接のふれあいを求めてタイに降り立ち、街をふらつき ある安ホテルに落ち着く。その宿で、隣室の住人ダフィー(ロバート・カーライル)から<ビーチという楽園がある><そこは誰も行く事のできない伝説の島だ>という話を聞く。 翌朝リチャードは部屋のドアに紙切れの地図が留めてあるのを発見、隣室のカップル、フランソワーズ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)とエチエンヌ(ギョーム・カネ)と共に、ビーチ探しを始める。

監督は『トレインスポッティング』のダニーボイル。ラストシーン、虚像であった楽園を後にして普段の生活に戻ったリチャードに届いたフランソワーズからのメールが見もの。<自然>というものが部分的だけどにじみ出ていると思います。ロバート・カーライルはこの時「007〜ワールド・イズ・ノット・イナフ〜」の撮 影を2週間休んでタイに駆けつけたそうです。あと、海辺の撮影では地元の環境団体とおおいにもめ、タイ王立林野省に許可を求め、撮影後にもとに戻すと言う事で互いに了解したそうです。

<Takeより>
いつかは来るだろうと思っていた『ザ・ビーチ』の投稿、ついに来ました!Takeの好きな『フルモンティ』のロバートカーライルも出ています。ストーリーは好き嫌別れると思いますが、ため息の出るくらい美しい海の映像はBB好きの皆さんにならお勧めです。

映画: 「メッセージ・イン・ア・ボトル」NEW!!01.01.07.  ルイス・マンドーキ監督 1999 米
                                〜投稿:harukiさんより〜

<あらすじ>
シカゴ・トリビューン紙の調査員であるテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、とあ る海岸で手紙の入った瓶を拾う。それは、今は亡きキャサリンという女性に宛てられた 言葉だった。その言葉に心ひかれたテリーサは、手紙の主を捜しに出かける。 テリーサは上司にリサーチを名目にノースカロライナの小さな町へ出かけ、そこで ギャレット(ケビン・コスナー)という男を見つける。ギャレットは2年前に妻の キャサリンを亡くし、自分の殻に閉じこもっていた。それでもテリーサにどこか ひかれるものを感じ、お互いに親しくなる。だがテリーサが手紙の事を言い出せ ないまま過ごしていると、ある晩ギャレットはテリーサの部屋で瓶に入った手紙を発 見し、混乱してしまい、テリーサの元を去る。 落ち込むテリーサの元へギャレットから船の進水式の招待状が届き、テリーサはギャ レットの元へ行くが何も言えずその場を立ち去ってしまう。そこで自分の本当の気持ちに気づい たギャレットは彼女の元へ向かうが、しかし・・・・・・。

ビーチボーイズの始まりの真琴が瓶に入った手紙を拾うシーン。 これとほぼ同じ始まり方で、この映画も展開していきます。ただし中身はBBとは違って、素朴で純粋、そして悲しいラブストーリーです。 ラストの展開は、あまりにも意外で悲しいものでした。すこし切ない大人のラブストーリーをご覧になりたい方は是非。

映画: 「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」NEW!!00.12.14.  トーマス・ヤーン監督 1997 独
                                〜投稿:MOBさんより〜 

<あらすじ>
脳腫瘍のマーティン(ティル・シュヴァイガー)と、骨肉腫のルディ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)は、余命幾ばくもないと宣告され、同じ病室に収容される。 ルディは生まれてから1度も海を見たことがなかった。 「天国ではみんな海の話をするんだ。海を見たことない奴はのけ者になっちまう」。生い立ちも性格もまったく違うふたりの男は、病院の駐車場から車を盗み、まだ見たことのない海を目指して走り出す。その車がギャングのもので、トランクには札束のギッシリつまったスーツケースが入っていたのだが、ふたりはそんなことを知らない。グローブボックスに入っていたピストルを手に、まずはガソリンスタンドで当座の金を調達し、銀行を襲ってさらに資金を手に入れる。ふたりはギャングと警察の双方から追われることになるが、死を目前にしたふたりに恐いものは何もない。 彼らは、最後の夢〜海を見る事が出来るのか?

ドイツではメガヒットしたロードムービー。最初から最後までクスクス笑って、時にはハラハラし、時には爆笑し、最後にはホロリとさせる。 「あの世ではみんな海の話で盛り上がる。太陽が沈みゆく時のあの美しさや広大な海 の話を。」 正反対の性格だった二人が互いに惹かれあい最後の海にたどり 着くシーン・・。言葉にならないほどの感動です。海にとりつかれている人 ならわかると思います。お勧めの一本です。

映画: 「グランブルー」NEW!!00.12.08.       リュック・ベッソン監督 1988 仏
                                〜投稿:ユウジさんより〜 

海の物語のコンテンツを見てぜったい投稿しようと思ったのが映画「グラン・ブ ルー」です。この作品一度「グレート・ブルー」ということで公開された映画なん だけど、その数年後にディレクターズカットみたいな形で再リリースされたんです。 そしたらこれが大ヒット。現在世界中でダイビングをやっている人のほとんどがこの映画を見たのがきっかけという話で す。僕もホントにやりたくなったけど、そのうちにと思っています。1988年作の映 画です。今でも古さは感じません。ロープライス版なら2980円で出ています。

<あらすじ>
ヨーロッパの海で素潜りをしながら遊び、育ったエンゾ(ジャン・レノ)とジャック (ジャン・マルク・バール)。少年時代は、おとなしいジャックとガキ大将エ ンゾという対照的な関係で、おおげさに表現すればのび太とジャイアンというくら いの間柄でした。でもジャックの父親がジャック自身の目の前で亡くなってしまった のを偶然にもエンゾも目撃してしまいます。その後二人が少年時代をどう過したのか は想像つきませんが、面倒見の良いエンゾのことでしょうから、優しく接してやった のかもしれません。 それから十数年後彼ら二人はお互い世界的なダイバーとして再会することになりま す。大人になっても性格も体格も正反対の二人ですが、お互いプロとしての意地とい うものか、世界潜水選手権で互いに新記録を連発します。ガキ大将の気質が抜けない エンゾ。でも天性の素質で次々ととエンゾの記録を直ぐに塗り替えるジャック。そし て悲劇は起こります・・・。イルカとの交流も綺麗に描かれていて、海都がスペシャ ルでイルカを逃がすのも、この映画からヒントを得たものだと僕は思っています。 ジャックもエンゾも実在の人物で世界潜水選手権での悲劇も事実に基づいています。

「レオン」「タクシー」「ジャンヌ・ダルク」のリュック・ベッソン監督。サントラ はエリック・セラ。このサントラが最高です。彼ら二人は今でもペアで作品製作にか かっています。ぜひ一度見てください。

ドラマ: 「鯨をみた日〜少年の日の友情と約束…足摺岬への旅〜」NEW!!00.12.02.
                                岡田惠和脚本 1999 NHK

1999年12月18日にNHKで放送された岡田惠和さん脚本のドラマです。ご覧になった方いらっしゃいますか?キャストは真田広之さん、床嶋佳子さん、高嶋政宏さん。無気力な毎日を送る男性が、昔の仲間との出会いをきっかけに、少年の日の約束を果たそうと海を目指す・・・鯨を見るために。岡田さん得意の、友情と人生のリセットをテーマにした素敵な作品です。残念ながらビデオ化はされていないようですが、「どうしても見たい!」という方は管理人までご一報下さい。

<あらすじ>
事故で妻子を失った大庭民男(真田広之)は、まだそのショックから抜けられず、勤め先の建築事務所へどうにも足が向かない無気力な毎日を過ごしていた。ある日、街を彷徨しているとすごい勢いでぶつかってきた女性がいた。20年ぶりの再会となる須賀千晶(床嶋佳子)。灯台守の子供として互いに官舎で過ごした幼なじみだった。この偶然の出会いは、民男に、かつて冬の海で千晶ともう一人の友達内藤啓介(高嶋政宏)と三人で見た「鯨」のことを思い出させた。親たちの転勤で明日は離れ離れになるという日、船をこぎ出してじっと出現を待っていた三人の目前に姿を現した巨大な鯨。あの雄姿はすべてを圧倒するものだった。生きる勇気そのものだった。冬にはなかなか見られない鯨が奇跡のように現れたのは三人の友情という絆のためだとあの時はそれぞれが信じた。そして、「いつかまた三人で冬の鯨を見よう」という約束をした!今まで全く忘れていたあの約束。それは今、民男の喪失感を癒す一縷の望みとなった。民男は千晶を訪ねた。千晶はもちろん約束など覚えていなかった。子供の時の小さな約束なんか覚えている方がおかしいのか。どん底の精神状態になった民男に、千晶のひとり息子崇(遠藤雄弥)が話しかけてきた。「三人の約束のこと」そして、「鯨のこと」を話すうちに崇の眼は輝いていく。「鯨をみたい、一緒に行こう」初めて自分の意志で決めた崇に引っ張られるようにして民男は高知へ向かう。

詩:  「あの坂を上れば」 杉 みき子NEW!!00.12.02.

杉みき子さんの詩です。中学の時の教科書に載っていたので、ご存じの方も多いかも知れません。 少年が、いくつもの坂を越えながら海を目指すお話。 ただそれだけなんだけど、爽やかで、BBちっくなお話なんですよ。 そのなかから1フレーズ。

>細かく言えばきりもないが、
>やりたくてやれないことの数々の重荷が背にも積もり積もったとき、少年は、
>磁石が北を指すように、まっすぐに海を思ったのである。

ここがいい!
日常のやりきれなさを感じたときに「海」を目指す・・・まさにBB〜。
当時は何とも思いませんでしたが、今こうやって改めて読み直してみると、
海を目指そうとする気持ちが解る気がします。
ぜひ、BB好きなみなさんにも読んで欲しい作品だと思います。
全部読んでみたい方は、ご連絡下さいね。



NEXT! 短編小説: 「海の短編集」 原田宗典



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