幸運を呼ぶ? イルカの耳骨 館山湾

フォームの終わり

フォームの始まり

 「イルカの耳骨」。館山湾の波打ち際に貝殻などとともに打ち上げられる一種の化石だ。これに糸を通して首にかけている人を館山市周辺で見かけるようになった。丸みのある形が七福神の布袋(ほてい)様に似ていることから「布袋石」ともいわれ、お守りや携帯電話のストラップといった利用も。採取するために、浜辺を歩く人たちも目立っている。

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 耳骨は音を効率よく脳に伝える機能があり、ち密で硬くできている。イルカの耳骨は2・5〜3センチほど。8〜10センチの大きさになるとゴンドウクジラやナガスクジラのものらしい。黒か薄茶色で、波に洗われるためか表面は滑らか。またイルカとクジラは同種でその違いは大きさです。小はイルカ、大はクジラです。

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「原色化石図鑑」(保育社刊)によると、他の部分の骨より頑丈なために、死後脱落してこれだけが化石になるという。図鑑の著者の1人、濱田隆士さんは「イルカやクジラが大量に打ち上げられる場所があるように、耳骨が集まりやすい浜だと思う。群れて死んだためか、海底に墓場のようなところがあるのかどうかは一概に言えない」と語る。

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 館山市下真倉の倉持幸治さん(63)は「人にあげたら『宝くじに当たった』と喜ばれた。福石のようだ」と、物入れの袋の口を締めるひもに付けて愛用している。東京都新宿区の臨海施設支配人網代勲さん(63)は「拾いに来る人が多くなったので、地区の所有物として規制しようかといった話が出たほどだ」と人気ぶりを明かす

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 十数年前から海の考古学の資料として耳骨を公開している「沖ノ島サンゴを見守る会」の三瓶雅延代表(55)は「いつ、どこでも必ず見つかるとは限らないが、絶えることがないのも不思議。海からの贈り物との出会いを楽しみに、オゾンいっぱいの『海岸浴』をしてほしい」と、海辺の散策を勧めている。