イケポンの潮音の風日記

Part17『君がいた夏 消えていく面影』





中原中也の「別離」という詩を思い出す。
    さよなら、さよなら!いろいろお世話になりました
    ・・・こんなに良いお天気の日に
    お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い
    ・・・僕、午睡の夢から覚めてみると
    みなさん家を空けておいでだった
    あの時を妙に思ひ出します
    ・・・さよなら、さよなら!
    あなたはそんなにパラソルを振る
    僕にはあんまり眩しいのです
    あなたはそんなにパラソルを振る

    さよなら、さよなら!
    さよなら、さよなら!
私の好きな中原中也の詩の省略抜粋です。
(中原中也詩集  河上徹太郎編  角川文庫)
スナック渚前の白いベンチ。
布良漁港の近くに置かれていたものをBBのロケでも使用していました。
もともと地元の老人が休むためにおかれていたものです。
人生に目的なんかない
だから人間は泣くことを覚え
笑ってごまかすようになった
歩いているのではなく
歩かされているような不安
動いているのではなく
動かされているような不安
そんな不安ばかりがつのる」
(さすらい人の子守唄  北山修著  角川文庫)
2001年夏、BBファンで寄付した白いベンチ
新しいベンチはまだ何も知らない
たくさんの年月を経て、そこになじみ
疲れたご老人たちの憩いの場となり
漁に出た家族を待つ人の腰をおろす場となり
BBファン同様に町の人からも愛される
そんなベンチになって欲しい
(となりの緑のベンチは同じ思いで地元の寺の住職さんが作って置いたもの)
スナック渚(布良漁港前)
ここは、以前はおでんとか焼きそばとかの飲食店を営む民家でした。
ここで育った息子さんはDHの設計をした小杉設計事務所に勤めていました。
台風のあと布良に行ってみると、スナック渚が無くなっていました。
台風で屋根が飛び維持が大変だから壊してしまったそうだ。
まだ、煙がたっていた。
壊されたスナック渚跡から海を見るとベンチがさびしそうにたたずんでいた。
何もない、誰もいない。ただの空き地となった「スナック渚」
ドラマでも蓑田さんと公三君の経営ではやはり、こうなったのかもしれない。
千倉町白間津にある「広海カーブ」
BBはここから始まり、ここで終わった。
いまは、この写真をみるだけで熱くなる。
もうこの景色は、見る事ができない。
広海カーブはこんなT字路になりました。
ガードレールの中に、1話で初めて海に着いた広海が「やっぱ夏は海だね」と言ったときにルノーを置いたカーブが残っています。 第1話、広海が初めて海に着いて「やっぱ夏は海だね」と言ったときルノーを置いたカーブがガードレールの中に、残っています。
広海カーブを千倉方面に下った道路。
ここは広海と海都がルノーを押し始めたところです。
いまは、T字路となったためにガードレール内に面影を残しています。
この道路沿いにBB博物館が建たないかなあ。




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