イケポンの潮音の風日記

Part20『いつかの夏休み』



ドラマロケの現場は、一般人と関係者が明確に分離される。
これは業務進行上当然なのだけれども、非日常の憧れの情景を
カメラ禁止と行動規制のもとに遠巻きに見ていることができる。
ロケが終わるとすべてが撤収され、何も残さない。
だから、わたしにとってあれは「異人たちとの夏」だったのです。



くじらを調査にきた鴨川シーワールドの二人の向こうに
お仕事中の反町くんが写っていました。
これは広海くんの車が海に飛び込むシーン。
トラックの荷台の斜面を利用して、一気に滑り込んで行きました。
海の中の広海都を大勢の一般人が見守っています。
一般人へのサービスも必要だと思った。
大きな木の下では、蓑田さんと公三くんが餅つきの準備です。
「皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。」
丘の上から、海都を捉えました。
もう冷たい海の中でがんばっていました。
これは業界の方も持っていないでしょう。
海に飛びこんだルノー広海号が写っています。
海から広海くんが上がってきます。
潮音に打ち上げられたくじらよりも彼らは人気がありました。
ドラム缶風呂を照らす裸電球です。
波の音の中に、潮風にゆれるウィンドチャイムの音が心地よい。
ダイヤモンドヘッドの裏山の布良の灯台。
ドラマにもよく登場した「ピーヒョロ〜」という鳴き声は、とんびの遠鳴だった。
潮音の夕暮れ。
何もなかったように、一日が終わる。




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